英検換算努力度 | レベル | 難易度 | 標準学習時間 | 実際勉強時間 | おすすめ度 |
英検準2級相当 | レベル 4.5 | 普通 | 100時間 | 150時間 | ☆☆☆☆☆ |
簿記 3級を甘く見てはいけない理由
恐らく「簿記くらい取っとけば」とか「簿記でも取ろうかな」とか、こんな感じの会話をどこかで聞いた事が、誰でもあると思います。
甘いです!!簿記 3級は、人が言うほど簡単に合格できる資格ではありません。
少なくとも私はそう思っています。私は何度も何度も落ちました。
簿記 3級は「3級」と言う文字が付く試験の中で最も難しい試験だと思います。
なぜ難しいのかと言うと、マークシート方式を採用しておらず、勘定科目以外は選択肢から選ぶような問題は出題されません。全て、記述式の方式を採用しています。
したがって、「勘」や「運」そして「マグレ」で合格する事は無理だからです。
そのうえ、合格基準点も100点満点の70点と高い設定です。
合格基準点が満点の70%と言うのは、他の資格試験と比較しても高い基準です。
なので、簿記3級を甘く見ていると絶対に落ちます。
また、公表されている簿記 3級の合格率は、統一試験で35%前後、ネット試験では40%前後と高い合格率ですが、これは実際に受験した人の数で合格者を割った数字です。
以前私が受験した際には、ぱっと試験室を見渡すと、欠席者が多く、半分くらいしか受験していない時もありました。
よって、試験に落ちそうな人は会場には来ず、実際に受験をしに会場に足を運ぶ人は、レベルが高く、合格の見込みが高い人が多いのかもしれません。
その結果、合格しそうな人のみが、実際に受験するので合格率が高くなるような気がします。
合格率のみ見て簡単そうと思っていると、厳しい状況になってしまいます。
不合格になった時の勉強法
私が不合格になった時の勉強法は、「短期集中型」でした。
試験日まで大体2週間位まで差し迫ってから試験勉強を始めて、焦って勉強をする感じでした。
どんな感じで勉強していたかと言うと、2週間でテキストと問題集を大急ぎで1回やり終えて、満足感を得て・・・。
そして、試験日の前日の土曜日に大慌てで、予想問題集を解いて、「ああああぁぁぁ~」みたいな気持ちで、試験当日を迎える・・・。
こんな感じの勉強の仕方でした。
この勉強法を何回も繰り返していたので、テキストと問題集を合計では何度も読んでいたはずです。
それなのに何度も落ちました。
そこから学んだことが一つあります。
それは、「短期集中」で知識を頭に詰め込んでも、試験には通用しないと言う事です。
確かに、自宅でゆっくりとやればできない事はないのですが、試験時間内にすべてやり終える位の解答スピードで問題を解く事ができませんでした。
試験時間内に問題を解けないのでは、話になりません。
合格した時の受験対策は?
私が合格した時にした受験対策は、ズバリ・・・「計画的に勉強した」と言うだけです。
他の資格試験では、3級と名前の付く試験の場合、テキストと問題集を1回程度こなすだけで試験を突破してきましたが、そのような方法ではなかなか合格できなかったので、簿記3級は2カ月前くらいから試験勉強を始めました。
やっている勉強の中身はずっと変わらず、テキストを読んで問題集を解くと言う、極シンプルないつでもやっているやり方ですが、毎日必ず問題を解きました。
この「毎日問題を解く」と言う作業がとても重要だと思います。
なので、忙しくても毎日30分は必ず勉強をしました。
そうしたら、試験日には合格しそうな予感すらする位に実力が付きました。
・・・で、予想通り合格できました。
具体的な試験対策は?
具体的には、「第3問」対策を毎日やりました。
私にとって、この「第3問」が大きな壁でした。
対策を取る前までは「決算修正事項」や「期末修正事項」をやっているうちに、時間がどんどん過ぎていき、最後まで終わらなくなってしまう事がほとんどでした。
そこで、一度だけ「第3問」を先にやって、その後に「第1問」「第2問」を解くと言う作戦を取った時もあったのですが、皆さんの想像通り、「第2問」が手つかずのまま、試験時間が終了してしまいました。
なので、やはり、簿記の試験は解答スピードがとても重要なので、2週間程度の付き焼き刃では合格できません。
したがって、解答スピードを速くするために、毎日「第3問」の問題を必ず1題を解く事にして、問題演習をして、残りの時間で「第1問」や「第2問」対策をしました。
第1問対策
「第1問」は簿記の勉強を始めた時には、さっぱり意味が分かりませんでした。
「右」か「左」か・・・?。と言う感じでした。
どういう風に克服したかと言うと、慣れるまで、問題と答えを見比べて覚えるようにしました。
慣れるしか、仕訳問題は対策がないと思います。頭の良し悪しは全く関係ありません。
頭で考えていては、「第2問」や「第3問」を解く時間が無くなっていしまいます。
所々で、ちょっと難しい「仕訳」が登場したら印をして、解き直すようにしました。
絶対に間違えないと言う「仕訳」問題にも印をして、必要以上に解かない様にして、「間違えそうな問題」と「何度やっても間違える問題」を重点的に解き直すようにして、うまく試験対策の時間配分を考えました。
こうやって、試験勉強して行くうちに、「仕訳」問題が、得点源になりました。
第2問対策
「第2問」は不合格になっていた時は、殆ど「運」でした。できる問題とできない問題がはっきりしていて、苦手な問題が出題されたら、どうにもなりませんでした。
私が苦手だったのが、「勘定記入」と「決算仕訳」でした。
その中でも、「損益」「次期繰越」「繰越利益剰余金」「繰越商品」「売上原価」等を記入するものが、とても苦手だったので、ここに一番時間を使って勉強しました。
兎に角、解答の形式に慣れる為に、何枚もプリンターで解答用紙を刷っておいて、何度も同じ問題を繰り返し解きました。
コピー用紙が大量にゴミになってしまいましたが、仕方ないと思て割り切る事にしました。
慣れてくると、何とかなって来ました。でも、百発百中とまでは行きませんでした。
何となく苦手まま試験を受けました。
ちなみに、「第2問」で得意だったのが、「伝票」です。
「伝票」は不合格の時からずっと得意だったのですが、「伝票」が得意と言うだけでは、合格できませんでした。まぁ~、当然ですよね。
第3問対策
「第3問」は、とても苦手だったので、先ほども述べましたが、2か月間毎日勉強する事にしました。
ただ問題を解いて、終わりと言うのでは、解答速度が速くならないので、解答速度が上がる様に工夫しました。
実際にやった事は、シンプルで時間をストップウォッチで計っただけですが、これが意外と効果がありました。
時間を計らずにだらっだらと問題を解いていた時には、全く気付かなかったことに気づきました。
それは、「字を書くのが遅い」と言う事でした。
計算用紙に仕訳を書いていくと、長い名前の勘定科目がどうしても解答スピードを遅くします。
例えば、「建物減価償却累計額」や「備品減価償却累計額」の様な長尺物の文字を一字一句丁寧に計算用紙に書いて、問題を解いていましたが、それをやめて自分だけが分かれば良いくらいに略して書くようにしました。
他の勘定科目等も同様にして、素早く書ける書き方にしてみました。
すると、解答時間が大幅に減って、焦って問題を解かなくても済むようになりました。
なので、いかに早く勘定科目を下書きで書けるかと言う事は、重要なポイントだと思います。
したがって、「第3問」の試験対策は、下書きをいかに早く終わらせられるかと言う事です。丁寧に書く必要はないので、長い名前の勘定科目は自分が分かる程度に短くして書くと良いと思います。
簿記3級の勉強時間は?
市販のテキストや問題集の中には、簡単すぎて、実際の試験問題とは難易度が全く異なる物もあるので注意してください。
以前私が使用していたものがそうでした。本番レベルの問題を必ず解く必要があります。
そして、「第1問」「第2問」「第3問」のどれも、本番レベルの「問題に慣れる事」が私が簿記3級を合格できたキーポイントだと言う事です。
知識を詰め込んで理解できても、本番の試験では「やり方」「解き方」が思い出せなくなったり、分からなくなったり、又は、問題を解くスピードが遅いために最後まで解き終わらなかったりするので、いかに「問題に慣れる」かが、簿記3級の合格のカギであると思います。
しかし、問題に慣れるには時間も要するので計画的な勉強が必要不可欠です。
2~3カ月で学習計画を立てると良いと思います。
毎日少しでも勉強するようにして、100時間を目安に勉強計画を立てると良いです。
50時間程度の勉強で合格できる人もいるようですが、少数だと思います。
私の様に何度か落ちてしまうと、トータルの勉強時間で150時間位になってしまい、無駄な時間を使う事になるので、計画的に勉強して一発合格を目指してください。
一度立てた計画をきちんと遂行する事が重要だと思います。
その際、モチベーションを維持していく事も大切です。
計算機を忘れた!!
私は以前、簿記2級の試験の時に、計算機を持って行くのを忘れてしまいました。
席に座って鞄を開けると、計算機がない事に気が付きました。
家から40分位の商工会の建物での試験だったので、家族に送ってもらったのでまだ近くにいると思って、慌てて電話をして、コンビニで計算機を買ってきてもらいました。
いつも使っているメーカーの物ではなく、しかも、ボタンが小さかったりで、全く思う様に試験が受けられず、その結果落ちてしまいました。
簿記2級は試験が午後だったので試験前に自宅で猛勉強していました。
3級を受験した時も朝早く起きて勉強していましたが、この時はちゃんと計算機を持って行きました。
3級の試験前に早起きして自宅で勉強される方も多いと思いますが、絶対に計算機を忘れないようにしましょう。
試験前に勉強しても、計算機と筆記用具そして受験票のチェックを忘れずに!!
計算機を忘れると地獄を見ます。
まとめ
簿記3級に合格するためには、問題に慣れる事が必要です。
2~3カ月程度で学習計画を立てて、毎日勉強する必要があると思います。
その際は、モチベーションを維持する事ができるように工夫すると良いです。
例えば、通信講座などを受講しても良いと思います。又は、友達と一緒に受験するのも良いです。
外部から刺激を受けながら勉強すると、計画的に勉強する事ができます。
短期集中だと知識が身に付かず、合格できてもすぐに忘れてしまいます。
実際の試験では、解答スピードも要求されるので、時間を計って勉強すると良いと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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