英検換算努力度 | レベル | 難易度 | 標準学習時間 | 実際勉強時間 | おすすめ度 |
学科試験:英検準2級相当 実技試験:英検3級~準2級面接相当 | レベル 4.05 | 普通 | 30時間 | 学科試験:10時間 実技試験:15時間 | ☆☆☆ |
それ以外のHTMLやCSSの勉強時間は含みません。
試験に準拠したテキストと問題集だけでは合格できないので、勉強のしにくさから英検換算努力度が多少高めになっています。
受験を思い立ったら→今すぐ過去問を準備しよう!
ウェブデザイン技能検定は、とても勉強がしにくい試験だと思います。
何せ、参考書や対策書を探してみても、3冊程度しか見つからないと思います。
まず絶対に必要な物は、過去問です。
今このページを見ている方でウェブデザイン技能検定3級を受験しようと、もう決めている方は、すぐにウェブデザイン技能検定の公式サイト(こちらを押すとウェブデザイン技能検定の公式サイトに移動します。)にアクセスして過去問を入手してください。
試験が行われるごとに、1回分削除されてしまうため、今すぐ確保しておいた方が良いです。
ウェブデザイン技能検定の公式サイトで公表されている問題の数では試験に対応する事は難しいので、FOM出版から出版されている「ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集」を買っておくと良いです。
お金に余裕があれば、ウイネットと言う会社から出版されている「ウェブデザイン技能検定3級 ガイドブック」と「ウェブデザイン技能検定3級 対策問題集」を買っても良いと思います。
私は、上記の3冊を購入して勉強しましたが、FOM出版の「ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集」と公表されている過去問だけでも試験対策は十分可能です。
2級と1級も受験しようと考えている方は、3級の過去問だけでなく、2級と1級の過去問も取得しておく必要があると思います。
学科試験の勉強で直近3回分の過去問しか勉強できなくては、なかなか合格する事は難しいと思います。
ウェブデザイン技能検定 3級に合格するための勉強法は?
ウェブデザイン技能検定3級を受験する場合には、「HTML&CSS」を全く知らない場合と、「HTML&CSS」を知っている場合とに分けて考える必要があります。
同じ技能検定であるFPや知的財産管理技能検定と違って、全くの初心者が使える対策書がないので、最初の勉強から考えていく必要があります。
HTML&CSSについて全く知らない場合はどうすればいいの?
「HTML&CSS」について全く勉強した事が無い方は、ウェブデザインについて通信講座やオンライン講座を受講するなどして、まずは「HTML&CSS」を身に付ける必要があります。
上記に「ウェブデザイン技能検定3級 ガイドブック」と「ウェブデザイン技能検定3級 対策問題集」と言う本が出てきますが、この本を使って、一からウェブデザインを修得すると言う趣旨の本ではないと思うので、試験を受ける前に、何かしらの方法で「HTML&CSS」を身に付けておかなければならないと思います。
私の場合には、全くの素人だったため、とりあえず2冊「HTML&CSS」の本を買ってみたのですが、1冊目は何とか通読しましたが、2冊目は挫折してしまいました。
この買った本は、今でも辞書的に使っています。
通信講座やオンライン講座が向いている人はこんな人
ウェブデザイン技能検定3級は「HTML&CSS」の知識がある事を証明する資格と言っても過言ではないと思うので、絶対にその知識を身に付けなければなりませんが、これからウェブデザインを修得して仕事としてやっていきたいと言うのであれば、迷わず通信講座やオンライン講座を受講すべきです。
また、ウェブデザイン技能検定の2級と1級を見据えている方も同様に、通信講座やオンライン講座を受講して一気に技術を身に付けるべきだと思います。
と言うのも、2級以上では「Photoshop」や「Dreamweaver」等のソフトを利用する為、あらかじめ慣れておかないと試験に対応できません。
2級の試験で私は「Photoshop」と「Dreamweaver」の扱い方が分からず苦戦しました。
また、2級以上では「PHP」や「JavaScript」についての知識も要求されるので、独学だと修得までにかなりの時間を要する事になります。3級でも少しだけ「JavaScript」が出題されます。
なので、しっかりとした技術を身に付けたい方は、絶対にプロから教わる方が良いと思います。
高いスキルを効率的に身に付けるには、多少の出費はやむを得ないと思います。
独学が向いている人はこんな人
独学が向いているのはどういう人かと言うと、私の様な気ままに勉強するタイプだと思います。
ウェブデザインを仕事にして生きて行こうと言う考えを全く持っていない人だと思います。
それと、「HTML&CSS」を既に仕事としてやっていたり、自分のWEBサイトを運営している方も講座などを受講せず、3級に合格できると思います。
独学だと、3級くらいは問題ないですが、2級くらいからきつくなってくると思います。
なので、効果的に勉強する為に、あらかじめどんな方法で勉強するかを決めておいた方が良いと思います。
学科試験対策はどうすればいいの?
学科試験では、主に10分野から出題されるので、各分野の私が行った試験対策法を紹介したいと思います。
インターネット概論
「ウェブデザイン技能検定3級 ガイドブック」と「ウェブデザイン技能検定3級 対策問題集」の内容を確実に覚えて、そのうえで、過去問をさらに覚えると言う感じで勉強しました。
こういういい方は良くないかもしれませんが、「ガイドブックと対策問題集」はちょっと最新の試験内容からはずれていたりするので、一通り「ガイドブックと対策問題集」をやったら、過去問を何度も繰り返して覚えるのが良いです。
それと具体的には、「代表的なポート番号とサービス名」「HTTPステータスコードとその意味」「MIMEとメディア」は絶対に暗記すべき事項です。
これらを、暗記していないと合格点は取れないと思います。また、2級でも頻出ですので2級も目指す方は必ず覚えておいた方が良いと思います。
ワールドワイドウェブ(WWW)法務
法務と聞いただけで苦手意識を持ってしまう方もいるかと思いますが、簡単です。得点源にすべき分野です。
出題範囲が狭く問われている内容も難しくないので、1度「ウェブデザイン技能検定3級 ガイドブック」を読んだら、過去問を覚えてしまえば良いと思います。
問題とそれに対応する答えを丸暗記する感じです。
ウェブデザイン技術
ウェブデザイン技術は、ウェブデザイン技能検定の全ての級で最も重要な分野ではないかと思います。必ず理解して、忘れない様にしておきたいところです。
講座などを受講する理由もこの分野を極める為だと思います。そのくらい、上位の級で問われる問題は難しいです。
この分野で「HTML&CSS」や「JavaScript」が出題されるので、しっかりとした対策が必要です。
講座を受講したり、参考書をマスターするなりの努力が一番求められます。
この分野の知識は、実技試験でもメインで試されるので、一番時間をかけて勉強しても良いと思います。
実技試験の様に実際に、コードを作ってみるのも良いと思います。その方が良く覚えます。
ウェブ標準
「ウェブ標準」とは何の事なのかピンと来ない方も多いと思います。私も最初に聞いた時はピンと来ませんでした。
ネットで調べてみたりすればすぐに何の事だかわかる・・・かと思いきや何か漠然としていて、よく分かりませんでした。
いろいろ調べてみると、表現の仕方が様々で、意味を覚えるだけでも大変でした。
なので、私は、「ウェブ標準」=「標準化団体の定めた規格」と言う具合に、短くして覚えました。
これでとりあえず、イメージはできると思います。
「仕様」ではなく「規格」として覚えたのにも意味があり、「ISO」や「JIS」は規格と言うイメージがあるからです。
前置きが長くなりましたが、標準化団体「ISO」「JIS」「IETF」「W3C」「WHATWG」「WaSP」等が、どのような規格を定めているかを問う単純な問題が良く出題されるので、絶対に落とさない様にした方が良いと思います。簡単なので得点源に必ずできます。
また、これらの標準化団体の頭文字が何の略なのかを一緒に覚えておくと、解答の際にヒントになったりするので、覚えておくと正解に近づくと思います。
ウェブ標準の分野の内容は単純でとても簡単なので、全て丸暗記位の感じで良いです。
ちなみに、この分野は2級でも頻出です。
ウェブビジュアルデザイン
この分野は、ウェブ用の画像フォーマットの特徴を覚える事が重要です。
「ビットマップ形式」なのか「ベクター形式」なのかとか、「透過できる」か「透過できない」かとか、「256色」なのか「1,677色」なのかの違いをまずは覚えていく必要があります。
私が持っているガイドブックにはまだ「WebP」についての記述がないですが、「WebP」はこれから重要になって来ると思うので、チェックしておいた方が良いと思います。
それと、色の三属性については絶対に覚えておくべきだと思います。とても簡単なうえ頻出です。
どんなものかと言うと「色相」「彩度」「明度」と言うやつです。2級でも頻出です。
同じような感じでRGBの色の表現も理解が必須です。こちらも、2級でも頻出です。
「レッド・グリーン・ブルー」の順番ですが、慣れないと分からなくなってしまいます。
意味を覚える事が重要ですが、「アール・ジー・ビー」と覚えて、左から「五十音順」の順番だと言う感じで覚えると忘れません。
ウェブインフォメーションデザイン
この分野は、専門用語を覚えるだけで対応できます。
私は、ガイドブックに載っている用語のみ勉強しました。
手を広げすぎると、キリがないので、割り切って考えると良いです。
恐らく、ウェブデザイン技能検定3級を受験しようと考えている方であれば、知っている内容だと思うので、軽い気持ちで勉強すると良いです。私はそんな感じでした。
アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン
知らない内容がいくつかありましたが、過去問の丸暗記で乗り切りました。
ガイドブックは読んでも頭にあまり入ってこなかったので、軽めに読みました。
ウェブサイト設計・構築技術
とても重要です。頻出だと思います。
でも、1度でも問題を解いておけば、何回やっても正解が出せる問題ばかりなので、過去問を解いていれば自然に身に付くと思います。
「ヒューリスティック評価」=「専門家に相談」とか「ユーザテスト」=「一般人に相談」の様な感じで、簡潔な表現で覚えると、忘れにくいと思います。
ウェブサイト運用・管理
この分野は、上の「ウェブサイト設計・構築技術」よりも重要だと思います。
「ページビュー」「ユニークユーザ数」「ヒット数」の違いを絶対に覚えておいた方が良いです。
この3つは、簡潔に表現する事が難しいので、私には厄介でした。
それに加えて、それぞれのカウントの仕方も必ず理解しておく必要があります。
ウェブサイトを開設すると気になって来ます。
次に、「スケールアップ」と「スケールアウト」もとてもよく出題されるので押さえておく必要があります。
「性能アップスケールアップ」「数増しスケールアウト」と言う具合に呪文のように覚えました。
余談ですが、情報処理技術者試験の高度区分の午前Ⅰ試験で「スケールイン」の説明を問う問題が出題されたことがありました。
「数増しスケールアウト」を覚えていれば簡単に解答できます。そうです、「スケールイン」とは、「サーバーの台数が過剰なときにサーバーの台数を減らす事」です。
安全衛生・作業環境構築
この分野はボーナス問題だと思います。
恐らく、簡単すぎるので問題作成者の方も困ってるのではないかと思います。そのくらい簡単です。
数字系の問題は覚えておく必要がありますが、これも簡単です。
「連続作業時間が1時間を超えない」とか「連続作業時間以内に1~2回の小休止」とかこんな感じで覚えました。
数字が出てくる問題の場合には、覚えておかなければ解答できませんが、ちょっと常識で考えれば正解が出せる問題ばかりなので、あまり時間をかけて勉強する分野ではないです。
学科試験対策のまとめ
重要な分野とあまり重要でない分野があるので、メリハリを付けて勉強すると効率よく勉強できると思います。
ちなみに私は「ウェブデザイン技術」以外は、完全丸暗記で臨みました。過去問をひたすら暗記して行きました。
「ウェブデザイン技術」は、暗記ではなく理解する必要があるので、コツコツ勉強するしかないと思います。
全くの「HTML&CSS」初心者で、これからプロとして活躍したい方は、通信講座やオンライン講座を受講して知識だけではなく、技術も身に付けると良いです。
実技試験対策はどうすればいいの?
検定の受験者が職人などが大半を占めるものではなく、一般の人にも受験しやすい技能検定はどれも、実技試験が実質的に学科試験とさほど変わらない場合が多い中、「ウェブデザイン技能検定」の実技試験は、本当に受験者に技能があるのかを確かめる、良質な実技試験だと思います。
とは言っても、しっかりと勉強して慣れてしまえば、とても簡単です。
ソースコードの写経で実技に慣れよう!
具体的に実技試験対策で何をしたかと言うと、過去問の解答の「ソースコード」の写経です。
自分で言うのもなんですが、問題文をパッと見てソースコードを思い描ける様な高いレベルではありません。
なので、「ソースコード」を10回位写経して、完全に暗記しました。
まず最初に何をしたかと言うと、「作業1」から「作業5」の対策として、修正や追加する項目を覚える事からやりました。
私は、「問題1」から「問題5」を機械的に間違わずに解答できる様になるまで、解答手順とコーディングを過去問を使って練習して覚えました。
次に、「問題6」ですが、一番、写経の効果を発揮できる問題です。
過去問の模範解答に登場する「要素」の種類も5つ程度しかなく、毎回、表現内容も定番化していてほぼ同じものが出題されるので、「ソースコード」を写経して覚えれば確実に合格できると思います。
私は、10回位「問題1」から「問題6」の過去問の模範解答を写経しました。
本番の実技試験では、6問の問題から5問を選択して解答しますが、練習の時には、「問題1」から「問題6」の全ての問題を解きました。
このように「ソースコード」の写経をやっていると、大体、4回目から5回目くらいで全て覚えられるようになりました。
本番の試験では解答完成までどれくらいかかった?
本番の試験でどのくらいの時間で解答が完成したかと言うと、「問題1」から「問題6」までの6問から5問を試験中に簡単そうなものを選んで解いて、大体30分で解答が完成しました。
早い人はもっと早く解答を完成させて、退出する人も多くいました。
ちなみに私は遅い方でした。
残りの、30分で何度も見直しをしました。試験終了まで退出はしませんでした。
実技試験対策のまとめ
実技試験を合格するための極意は、各作業の解答手順と模範解答のソースコードを丸暗記する事です。
私は実際にその方法で試験に臨み合格しました。何度も見直しをしましたが減点されるような箇所に思い当たる節はないので、恐らく満点そうでなくても90点は取れていると思います。
写経にはそれくらいの効果があります。
また、既に、ウェブデザイナーの仕事をしていて「HTML&CSS」を使っていたりする場合には、「自分ならこうする・ああする」とかいろいろな技術や発想を持っている方もいらっしゃると思いますが、60分と言う制限時間内に解答をしなければならない事と、「試験の主催者が考える正答」と言うものが存在する事を考えると、確実に点数がもらえる方法で解答した方が良いと思います。
変にこだわってしまって、ミスをしたり、解答が間に合わなくなってしまっては、せっかくの試験対策が無駄になってしまいます。
なので、こだわりなどがあったとしても、過去問の模範解答の写経を行って「ソースコード」を覚えて、確実に合格すべきだと思います。
ウェブデザイン技能検定 3級に一夜漬けで合格できる?
私の受験の感想から意見を述べさせていただくと、学科試験については一夜漬けでも合格できない事はないと思います。
出題される個所と出題されない箇所を見極めて過去問を解きまくる様な感じでやっていけば不可能ではないと思います。
一方、実技試験は一夜漬けでは歯が立たないと思います。出題されるHTMLとCSSについての知識について全く身に付いていない状態から合格レベルまで一夜漬けで習得する事は、例え簡単な問題しか出題されない3級といえども無理だと思います。
最後に
私は、「過去問の完全丸暗記」で試験を乗り越えましたが、本当の実力はもちろん備わっていません。
ここで紹介した試験対策は、あくまでも私の様なアマチュアの方に対して紹介しているものです。
プロを目指す場合には、「完全丸暗記」ではなく、「完全理解」が必要だと思います。
「完全丸暗記」だと試験終了と同時にどんどん忘れていきます。緊張がほぐれた瞬間から記憶が崩れ始めると言った感じです。
1週間後には、学科試験と実技試験の両方とも不合格間違いなしと言うレベルにまで落ちていました。
写経などは、論文試験などを乗り越えるための、ある種の試験テクニックです。
本当に実力を身に付けるには、講座を受講したり専門学校に通ったりしてプロから学ぶことが一番効率が良いと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
プロから学んで、
ライバルより上の技術を身につけて、
Webデザインで生きて行こう!!
ウェブデザイン技能検定 3級 試験概要もキニシカでチェック!!