英検換算努力度 | レベル | 難易度 | 標準学習時間 | 実際勉強時間 | おすすめ度 |
英検準2級相当 | レベル 4.0 | 普通 | 100時間 | 70時間 | ☆☆☆☆☆ |
ITパスポートって取る意味あるの?
ITパスポートは最も簡単に取得できる、大臣署名の資格だと思います。
ファイナンシャル・プラニング技能検定の場合、2級と3級は協会の理事長等の署名で1級のみが厚生労働大臣の署名が入った合格証書です。
したがって、ITパスポートの取得価値はとても高いです。
DXなんていう言葉を最近よく耳にしますが、私たちはもうDXを避けては通れなくなると思います。
身の回りの事が徐々にデジタル化され、ITというたった2語の言葉では言い表せないくらいの情報が、ますます形を変えて、価値を生み出していくと思います。
さらに、ChatGPTのようなAIも当然使いこなせなければ、仕事がなくなるばかりでなく、日常の生活すら平穏に遅れなくなるかもしれません。
高校生の方なども「情報Ⅰ」などで、いろいろと勉強しなくてはならず、内容が「ITパスポート」と「情報Ⅰ」で重なっている部分もあり、気になっている方もいるかと思います。
時代の流れについていける力があることを示す最も基本的な試験がこの「ITパスポート」ではないでしょうか。
まさに、次の時代への「パスポート」といった資格ですので、取得する価値は十分にあります。
ITパスポートに合格するための勉強方法は?
試験対策として私が行ったことは、テキストの読み込みと問題集を解くことのみです。
テキストの読み込みは、1度通読して読んでその後にすぐ問題集を解きました。
テキストは丁寧に読んでいき、また、書き込みなどもしていったため、読むのに時間がかかりました。
テキストは1度読んだ後は、辞書的に使って、問題集でわからない事があった場合に読むようにして、2度目は通読はしませんでした。
いろいろと1度目に読んだときに書き込みをしたりしたため、目に触れた個所を読み直すだけで、良い復習になったと思います。
問題集は2回通して解きました。
問題集を解いている際にわからないことが出てきた場合には、テキストを読んで、問題集に出ていた解説をテキストに書き込んだりして、情報を一括して把握できるようにしていました。
2回、問題集を解くと、何度やっても解ける問題と、苦手な問題がはっきりしてくるので、3回目は通して解かずに、チェックしておいた苦手な問題だけ解きました。4回目以降も同様にして問題集を解きました。
だいたい、こんな感じでやっていくと、ほとんどの問題は解けるようになりました。
70時間程度勉強しましたが、モチベーションを維持する事が、意外と大変でした。
短期集中で勉強するとあまり身に付かないので、計画的に2~3カ月かけて勉強した方が良いです。
ITパスポートは750点を目指せ
ITパスポート試験は、総合評価点1,000点満点で600点を取れば合格する事ができます。
一夜漬けやダメもとで受験する人てあれば600点ギリギリを狙って山を張る勉強方法もあるかと思いますが、テキストと問題集を一通りやり終えて、分からない箇所を数回繰り返し勉強するやり方で、750点を目指すのが最も良いのではないかと思います。
しかし、高得点を狙って、ITパスポート試験対策に時間をかけすぎるのは、時間の無駄な気が私はします。
と言うのも、ITパスポートはTOEICの様に高得点を得れば得るほど、自己に対する評価が上がるものではないので、合格できればそれで良いのではないでしょうか。
最も、高得点を狙ってテキストと問題集を完璧にこなしても、実際には800点以上の高得点を得る事は、例え簡単な資格と言われているITパスポートと言えども容易な事ではないと思います。
公表されている、ITパスポート試験の評価点分布によると総合評価点が750点以上で、成績順位としては上位約10%以内(合格者の割合だと上位約20%以内)に入ります。
合格者で総合評価点が600点から749点までの人が、約40%(合格者の割合だと約80%を占ます。)です。また、合格点付近の600点から699点で合格した人の割合が全体で約30%(合格者の割合だと約65%を占めます。)です。
したがって、ITパスポート試験試験において750点を得る事ができれば、とても優秀な成績だと評価する事ができると思います。
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試験対策の注意点は?
試験対策の注意点があります。
「ITパスポート試験は、人が言うほど簡単に合格できる試験ではない」ということです。
テキストを一通り見てみると、ITに詳しい人なら大体のことは既に知っていると思います。ITに詳しいわけではないけど、苦手じゃない人でも難しくて理解できない分野はないと思います。
しかし、この試験の範囲の中には、所々に馴染みのない分野やら、とらえにくい概念やら、イメージと意味が合わない専門用語などが出てきます。
そういった個所を重点的に勉強するとよいと思います。
実際にはどういう箇所かというと、「10進数を2進数に変換」「2進数の足し算・引き算」「トポロジー」「IPマスカレード」など、試験範囲がとても広いので、いろいろな例を挙げることができます。
「10進数を2進数に変換」「2進数の足し算・引き算」は高校の数学の教科書で扱ったり、そもそも、情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験の対策書などでも必ず触れられている分野なので、「やり方を知っている」方も多いと思います。
・・・が、私もそうですが、やったことはあってもすぐに忘れてしまいます。
この計算問題は多くのテキストで最初の方に書かれているので、まずはここで挫折しないように、乗り切ることが肝心です。
難しくはないのですぐにできるようになると思いますが、きちんと覚えておかないと、基本情報技術者を目指したりする人はまた勉強しなおすことになってしまいます。
また、「トポロジー」なんてイメージすらわかないという方も多いと思います。トポロジーと聞いてイメージができる人は、数学に強い人くらいだと思います。
数学だと「位相幾何学」を指すと思いますが、「ネットワークトポロジー」は、LANの接続形態の事で、難しい話はITパスポートでは扱われません。
なので、トポロジーとテキストに出ていても、ポアンカレ予想だとか、ロシアの数学者のグリゴリ・ペレルマン氏がポアンカレ予想を証明した等の話は一切出てきません。
余談ですが、このグリゴリ・ペレルマン氏はポアンカレ予想を証明したのち、心を病んでしまい、キノコ採りに夢中になってしまったらしいです。現在は仕事に復帰しているという話です。
さらに、「IPマスカレード」なんていう用語もイメージをしにくいと思います。
IPマスカレードとは、「1つのみグローバルIPアドレスをルーターが持っているような場合でも、複数のプライベートIPアドレスで同時にインターネットと通信できる技術」ですが、なにを言いたいのかさっぱりわからないと思います。
こういう場合には、自分の頭の中で、短くまとめるとよいです。
「トポロジー」なら「配線方法」、「IPマスカレード」なら「1つで複数通信」とか、こんな感じで何の話なのかを大まかにとらえるとよいと思います。
つまり、難解な専門用語が出てきた場合には、イメージしやすいように、とにかく短い言葉で表現してみるとよいです。
自分に合った言葉で、意味を変換できるようになると、知識の定着が早くなる気がします。
この方法は、行政書士試験などの全く関係のない分野でも使えるので、ぜひやってみてください。
ITパスポート試験の急所分野はどこ?
ITパスポート試験の急所分野は3つあると思います。
1つ目は、「ネットワーク」です。
上述の、「ネットワークトポロジー」や「IPマスカレード」からプロトコルの話までITのまさに肝というべき分野です。
2つ目は、「セキュリティ」です。
意外と会社や学校にもセキュリティに疎い人がいると思います。
そういう人は、何が脅威なのかをそもそも理解していません。
となると、今度は、そういうセキュリティに疎い人が脅威になります。
でも、実際に脅威とは何かを突き詰めると、セキュリティに疎い人を見分けられる、セキュリティに強い人です。
「セキュリティ」の分野は、情報処理技術者試験のどの分野でも、重要視されている分野ですので、一番力を入れて勉強すべき分野です。上位の試験区分の合格にもつながります。
3つ目は、「表計算ソフト」です。
普段から「エクセル」などを使用している人は、簡単そうと思う方も多いと思いますが、試験では自分が普段やらないようなことも出題されますので、十分注意してください。
「表計算ソフト」は、まともにやったらものすごく難しいと思いますが、難しい内容ではないが、あまり普段は意識していない分野が出題されますので、気を付けてください。
また、上位区分である「基本情報技術者」を目指す人には、「Java」や「Python」を使ったことがない、という人が選択することとなると思うので、しっかり勉強しておくと、「基本情報技術者」の試験対策をするときにかなりの時間短縮につながると思います。
まとめ
難解な専門用語の覚え方
難解な専門用語が出てきたら、イメージしやすいように、短く簡潔に自分の言葉で表現してみると覚えやすいです。
正確ではなくても、最初はイメージできる最小限度で言い直してみるとよいと思います。
3つの肝分野を押さえる
「ネットワーク」「セキュリティ」「表計算ソフト」の3分野を苦手分野にしないことが重要です。
「ネットワーク」と「セキュリティ」は上位区分の試験でもとても重要なので重点的に勉強しても損はないと思います。
「表計算ソフト」については、ビジネスパーソンにとっては、必須であり、普段から使用している方には、とても有利な分野です。
この分野は、表計算ソフトを使用したことがない人には、苦手分野になってしまうこともあると思うので、注意が必要です。
「ネットワーク」と「セキュリティ」については、いろいろな本が出版されていると思うので、余裕のある方はそういう本を買って勉強するとよいと思います。上位区分の対策にも使えます。
「表計算ソフト」については、「基本情報技術者試験」用の表計算対策書で勉強するのもよいと思います。基本情報技術者の取得を考えてる人には無駄になりません。
最後に
私の父は昔、「初級シスアド(初級システムアドミニストレータ)」を勉強していたのですが、そういう「初級シスアド」を勉強してきた方にも、この「ITパスポート」はとてもおすすめです。
知識のブラッシュアップにつながると思います。リスキリングの一環として、勉強をし直してみてはいかがでしょうか。
きっと、これから進むDXの波に飲み込まれず、新しいIT社会にその知識は活かされると思います。
年齢を問わず、必要なスキルは時代とともに更新していく必要があると思います。
2~3カ月かけて計画的に勉強すると良いと思います。
その方が、知識が良く身に付きます。
短期集中だとすぐに忘れてしまい、戦力としては弱くなると思います。
なかなか計画的に勉強できない方は、モチベーションを維持する為に、通信教育などで他人から刺激を受けながら勉強をすると、最後までやり続ける事ができると思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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