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行政書士

印鑑と筆記用具 おすすめ資格
英検換算努力度レベル難易度標準学習時間実際勉強時間おすすめ度
英検1級相当レベル 7.0難関800時間600時間☆☆☆☆☆
独立開業が可能な資格です。街の法律家として活躍してみてはどうですか。

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行政書士とは

 行政書士とは、他人からの依頼により、報酬を得て官公署に提出する為の許認可などの申請書類を作成する事ができる者です。

 行政書士が作成する事ができる、書類の数は、5,000種類と言われる事もあれば10,000種類と言われる事もあり、正確には分かりませんが、とても多くの種類の書類を作成する事が可能です。

 さらに、行政書士は、許認可申請書類を作成するだけではなく、提出手続きの代理や、遺言書などの権利義務・契約書の作成も行う事ができます。

 時々、「内容証明郵便を行政書士に作成してもらった」なんて言う話を聞きますよね。

 そのほかにも、特定行政書士になると、行政書士が作成した官公署に提出する書類に係る許認可等に関する、審査請求・異議申し立て・再審査請求等の不服申し立て手続きの代理やその手続きに関する書類の作成をしたりする事ができます。

行政書士試験の難易度

 行政書士試験の難易度は、私の合格体験からすると、おおよそ「英検1級相当」だと思います。

 偏差値で言うと、「駿台だと60」、「河合塾だと62.5」、「東進だと63」の様な感じでしょうか。

 40字記述式問題は、試験勉強をしている時には簡単に思える問題でも、試験中に初見で解かなければならないので、とても難しく感じると思います。

 試験中に六法を参照できないので、漢字を「ド忘れ」してしまうと、命取りになりますので、普段から法律用語の漢字の練習をしておくのも、試験対策の一環だと思います。

 「瑕疵ある意思表示」の「瑕疵」・「建物明渡猶予制度」の「猶予」・「心裡留保」の「心裡」・「通謀虚偽表示」の「通謀」などの漢字は普段あまり書く事はないので要注意です。

 また、五肢択一式も、中には問題文の長い問題が出題されたりするので、そういう問題は後回しにしたりするなど、工夫をすると良いと思います。

行政書士の取得メリット

メリット 1 : 独立開業できる。

 得率開業にチャレンジしてみたい方には、ピッタリの資格です。

メリット 2 : 次のステップの足掛かりに使ってみる。

 弁護士を目指している方の中には、手始めに行政書士を取得してみる方も非常に多いと思います。

 司法試験の合格への力試しに使ってみてはどうですか?

メリット 3 : 社労士の受験資格に使える。

 中卒や高卒で社労士の受験資格がない方は、行政書士を目指してみてはどうでしょうか。

 下剋上を狙ってみては!!

行政書士の活躍分野

 行政書士は上述の様に官公署に提出する書類等を作成するのが主な業務ですが、その一つで私が注目しているのが、知的財産権の分野です。

 知的財産権と言うと、特許権と著作権などが頭に浮かび、さらにそこから弁理士が連想されると思いますが、著作権譲渡等の対抗要件を具備する為の文化庁への登録申請業務は、行政書士の専管業務だったりします。

 なので、これから先ますます著作権に対する関心が高まって来ると思われるので、行政書士の活躍の場も多くなるのではないでしょうか。

 そのほかにも、農業分野の農林水産省への品種登録制度の支援も行政書士が行っています。

 知的財産管理技能検定の試験範囲の中に種苗法がありますが、品種登録はとても重要な業務だと思います。

 農産物の分野の知的財産権を他国から侵害されたと言うニュースをたびたび耳にする事がありますが、食料自給率が極端に少ない日本で、これから先、食糧問題を解決していくには、農産物の品種改良は必須だと思います。

 そこで、農林水産省への品種登録制度の支援をする業務等でも活躍ができるのではないでしょうか。

行政書士試験に一夜漬けで合格できるか?

 法学部に在籍している方や、法科大学院で、行政書士試験の試験範囲の法律を完全にマスターしている方でも難しいと思います。

 意外と難しいのが、「一般知識等」です。この科目に苦戦する方も多くいるのではないでしょうか?

 簡単な問題はとても簡単なのですが、難しい問題はとても難しいです。

 なので、法律科目が得意で行政書士試験対策は必要ないと言う方でも、一般知識等の対策は必ず必要だと思うので、一夜漬けで行政書士試験に合格するのはとても難しいと思います。

 一日中勉強できる時間が10日くらい連続して取れれば、合格できると思います。

 もしやるなら十日漬けくらいが、漬かり具合がよさそうな気がします。