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技術士 第一次試験 試験対策

計算尺 国家資格
英検換算努力度レベル難易度標準学習時間実際勉強時間おすすめ度
英検準2級相当レベル 3.95普通350時間100時間☆☆☆
努力を英検に換算すると高校生の時に勉強した英検準2級よりも簡単に合格できた印象です。
出題される問題の範囲と試験の難易度は、技術士試験は一致していないと思います。
実際勉強時間は、解答の誤答の誤り箇所を見つけたりした全ての時間です。

技術士試験 第一次試験 合格へのロードマップ

 技術士の資格を取得したい方は、既に取得したい技術部門の仕事についている方が多いと思います。

 よって、時間がなかなか取れず、勉強する時間が無いと言う理由で、技術士試験を受験する事を諦めてしまっている方もいると思います。

 しかし、技術士試験の第一次試験は、ネットで検索すると出てくるような、300時間や400時間さらに多い場合には500時間と言う、長時間の勉強は必要ありません。

 6月に受験の申し込みを行うので、受験の申し込みを行うと同時に試験勉強を始めれば十分に合格に必要な勉強時間は取れるはずです。1日に1時間勉強できる方であれば、3カ月前のお盆明けの8月末あたりから勉強すると良いと思います。

 長くダラダラと勉強するよりは、短期集中で勉強する方がおすすめです。

勉強を始める前にやった事

 私が最初にやった事は、公開されている専門科目の過去問のプリントアウトです。

 私が、プリントアウトした際は、A4の用紙半分に切って、A5サイズにして、過去問を両面印刷しました。

 その次に、A5サイズ用の20穴のバインダーに収まる様に、パンチで穴を開ける作業をしました。

 一度に5枚程度しか穴あけできないので、地道に作業を繰り返すしかないのですが、慣れると早くできるようになります。

 最後に、穴あけした紙をバインダーに綴じて、過去問集の出来上がりです。

 綴じ代部分やページをうまく合わせる必要があるので、意外と面倒くさいのですが、A4のコピー用紙をそのまま使うよりはかさばらず、勉強しやすくなると思います。持ち運びにも便利なので、おすすめです。

 この作業は、実際勉強時間の100時間には入っていません。

技術士試験 第一次試験 専門科目対策

試験対策として最初にやった事

 ここからが、実際にやった勉強です。

 技術士試験の専門科目は、全部で20の技術部門がありますが、私が受験した技術部門は「応用理学部門」です。

 「応用理学部門」は、合格率が大体どの年度も一番下の方にある事が多いので、「応用理学部門」で通じる勉強方法なら、どの技術部門の勉強にも通じると思います。

 技術士試験 第一次試験対策として私が最初にやった事は、上述の手作り過去問題集の正答の選択肢の番号に「○」を付け、誤答の選択肢の番号に「×」を付ける作業です。

 この時、黒のボールペンで「○」や「×」を付けるよりも、赤シートで消える色で印を付けると勉強しやすいです。私は、フリクションボールの「ベイビーピンク」という色で印を付けました。

 この作業は、単に「○」と「×」を付けるだけではなく、正答の問題を覚える様に、やっていきました。

 そして、誤答の誤りの部分を見つけて、下線を引き「×」マークをつけて、正答を書き込む作業をしました。

 この時、誤答の誤り箇所の正しい答えを見つける際に、電子辞書とネット検索により答えを見つけましたが、深追いはするべきではないと思います。

 ネットで検索しても答えが見つからない場合もよくありますので、そういう場合には無理に正答を探さずに先に進む方が良いと思います。

 答えと解説は、簡潔に書き込みお覚えやすくすると良いです。ごちゃごちゃ書き込みすぎると、見づらくなるだけではなく、読む事すらしなくなります。

 大体この作業で、1年分の過去問あたり1時間をめどにすると良いです。1時間半位かけた年度もありましたが、あまり時間は掛けるべきではないと思います。

過去問を14年分解いてみると気づく事がある

 過去問を何年分か解いていると、気づく事がありました。

 「同じ問題が繰り返し出題される。」と言う事です。

 全ての問題が過去問の焼き直し問題と言うわけではありませんが、過去問をそのまま使いまわしている場合も多くあり、過去問の焼き直しの亜種みたいな問題も散見され、過去問をいかに覚えるかが鍵を握る事に気づきました。

 14年分の過去問に何度も登場する問題もいくつかあり、そういう問題は作問者が重要だと考えている、キーワード的な存在ですので、必ず解けるようにするべきです。この様な問題は、亜種として多少手を加えられた程度の焼き直し問題も多くあるので、できるようになると得点源にする事ができます。

過去問は5回は解こう!!

 私は、過去問を少なくとも5回は解きました。そうすると、問題と解答を覚える事ができます。

 6回目以降は、5回目までに覚えられない問題や何度やっても間違える問題に印を付けているので、そのような印のついている問題だけを解き進めるやり方で勉強しました。

 5回目までは1年分当たり1時間をめどに、サラッと読むような感じで、問題を解くと言うよりは、問題と答えを読んで覚える感じで勉強しました。

 するとだんだんと解けるようになります。

 6回目以降は、1年分の過去問に対し大体30分程度で終わらせるようにしました。

 じっくり考えるのではなく、サラッと流すような感じで時間をかけずにやった方が良いです。

最新の過去問はどうすべきか?

 最新の過去問は、出題される可能性がとても低いです。

 私は、時間を割きたくないので、直近の過去問以外を5回繰り返した後に、最新の過去問を解きました。

 すると、何度も繰り返し出題されている問題が、最新の過去問にもいくつかあり、「ああ、この問題もう出ないのか!!」と残念に感じたりしましたが、逆に、出題されないのだから、見直すべき問題から省く事も出来ました。

 最新の問題の使い方は、勉強している人の戦略によると思います。

 力試しに使いたい方は、直近の問題は、最後の仕上げに取っておくと良いです。

 出題される可能性が低い問題は、省いて効率よく勉強したい方は、最初に直近の過去問を解いて、直近の過去問に出題された問題は、勉強しないと言う手もあります。

専門科目の対策には過去問だけで良い理由

 技術士試験 第一次試験の出題範囲はどの技術部門でもかなりの広範にわたります。

 受験者の多い「建設部門」「機械部門」「電気電子部門」等の一部の技術部門を除いては、対策書が無く何から勉強を始めてよいか分からないと言う方も多くいると思います。

 しかし、技術士のWebサイトを見てみると、一番合格率の低い部類の「応用理学部門」でも合格率が30%位あり、難関と言う様な試験ではないと言う事が分かります。

 「応用理学部門」は、テキスト等の教材が全く販売されてないのにどうやって勉強しているのかな?と不思議に思うと思います。物理・化学・地学の天才か何かかなとか。

 そこで、どのような人が、合格するのかを想像してみると、確かに物理・化学・地学を得意としている人が受験するとは思いますが、それだけでは決め手を欠きます。やはり、過去問が鍵を握ると想像できるのです。過去問が重要でなければ、対策書等が無いので合格率が30%よりも、もっと低い値になると思います。

 さらに、とても広い試験範囲なので、あれもこれも勉強しなければならず、過去問以外に勉強しようと思うと、試験勉強が迷走してしまいます。

 なので、試験勉強が迷走しない為と効率化の為に、技術士試験 第一次試験の対策は14年分の過去問を何度も解くだけで良いと私は思います。

 実際に私は、過去問を解くだけで、50満点中30点取れました。つまり60%の得点だったわけです。

 技術士試験 第一次試験では満点の50%の得点で合格する事ができます。

 深く考えずに、過去問からとりあえず始めて見てはどうでしょうか。

過去問が出版されている専門科目の勉強方法は?

 「建設部門」「電気電子部門」「機械部門」等の受験者数が多い部門は過去問題集が販売されていますが、過去問題集の内容を完全に習得しても合格は厳しいと思います。

 確かに、基礎科目と適性科目は7年分収録されている過去問題集を使って合格レベルの知識を身に付ける事ができますが、専門科目は14年分やるべきだと思います。

 なので、専門科目の過去問題集が出版されている場合には、本を買って先に問題集を勉強してそれから、収録されていない過去問をプリントアウトして勉強すると効率が良いと思います。

 繰り返し出題される問題を見つけ出して、絶対に落とさないようにする事が重要です。

技術士試験 第一次試験 専門科目の試験レベル

 技術士第一次試験実施大綱によると、「専門科目:当該技術部門に係る基礎知識及び専門知識を問う問題」と書かれています。また、リーフレットによると、「試験の内容は、大学のエンジニアリング課程(工学、農学、理学等)終了程度です。」と記述されています。

 私が受験した、「応用理学部門」の試験室の中には何人か高校の物理・化学の参考書を持って必死に勉強していた方がいたのですが、ちょっとずれている様な気がしました。他人の批判をするのはよくない事は分かっていますが、大綱やリーフレットに目を通し、過去問をしっかりと解いていれば少なくとも高校の参考書は持ってこないと思います。

 「応用理学部門」の過去問をチョコッと解くと、高校の教科書レベルの様に感じますが、高校のレベルでも解ける選択肢もありますが、問題全体から見ると、かする程度です。解けそうで解けない。そんな感じです。野球で言うとファールチップの様な感じかと思います。

 技術士試験 第一次試験で要求されるレベルは、高校最上級ではなく、大学入門か基礎こんな感じのレベルです。なので高校最上級レベルの方でも、解けそうで問題が解けないと言う方もいらっしゃると思います。

技術士試験 第一次試験 専門科目の受験感想

 私が受験した際には、専門科目が最初の試験科目で10:30~12:30の2時間で行われました。

 試験開始後、ざっと問題に目を通した後、問題を解き始めました。

 試験時間は2時間ですが、1時間10分程度で35問全てを解き終わりました。

 解き終えた35問の内から、正解していそうな問題を25問選びマークシートにマークしていきました。

 この時、注意すべきことは、問題用紙の裏にも書いてあるのですが「専門科目の解答は、35問出題の中から25問を選択して解答してください。26問以上回答した場合には、[失格]となります。」と言う事です。

 私は、多く解答しない様に、マークシートにマークする問題に1~25の番号を振って慎重に数を間違えない様にマークしました。

 意外とマークの数を間違えないようにする事に気を使いました。

 試験が終了すると、解答用紙のみを所定の箱に「投函」するよう指示されます。

 「投函」等と言われるため、ポストをイメージしていると、係員がお菓子の箱の蓋を取った下の部分のみの状態の箱を持って来てそこに置くだけでした。

技術士試験 第一次試験 基礎科目の勉強法

 私は、7年分の過去問が収録されている過去問題集を買って、勉強しました。

 ただ、どの問題集が良いのか分からないので大きな書店で何冊か比べてみましたが、どの本も詳しく記述されている部分と不十分な解説が混在していて、この本しかないと言う様な物は見つかりませんでした。どの著者も得意な分野と不得意な分野があるようです。

 7年分過去問が収録されていましたが実際に使用したのは、6年分の過去問です。6年分の過去問を5回繰り返し勉強しました。

 なぜ7年分の過去問題集なのに6年分しかやらなかったのかと言うと、専門科目と同様に、直近の過去問は出題される可能性がとても低いからです。

 専門科目と同様に、基礎科目も過去問の焼き直しがとても多いので、過去問を6年分しっかりとやっておけば、合格点を取る事は容易です。

 ちなみに私は、15点満点で12点取れました。

 専門科目と同様に、過去問を繰り返し解く事のみで対応可能です。

技術士試験 第一次試験 基礎科目の受験感想

 試験対策は専門科目と同一ですが、実際の試験では、専門科目の時の様に試験時間が多く余る様な事はなく、試験終了10分前にマークし終える程度でした。ギリギリではなかったのでちょうど良い感じに試験問題を解けたと思います。

 概ね難問は出題されませんが、中には計算問題で難しい問題が出題されたりするので、時間がかかる問題なのかどうか瞬時に見分ける必要があります。

 特に「3群 解析に関するもの」の出題は、微分・積分の問題が出題されたら「ラッキー」、ベクトル・行列が出たら時間がかかるかもしれないので「保留」みたいな感じで解けそうな問題に先に当たる様にして時間を有効に活用すると合格点に近づくと思います。

技術士試験 第一次試験 適性科目の勉強法

 技術士法に関する問題は絶対に落とす事が無い様に勉強しなければならないと思います。

 しかし、勉強は簡単で過去6年分の過去問をしっかりやっていれば、間違える事はないと思います。

 そのほかの問題も過去問を6年分何度か解いていれば合格点は取る事ができます。

 私の場合には、適性科目も「基礎科目」の問題集に収録されていたので5回解きましたが、思ったほど得点できませんでした。

 試験結果は、15点満点中10点で、あと2点か3点取りたかったです。

技術士試験 第一次試験 適性科目の受験感想

 適性科目は簡単な印象があったのですが、実際の試験では、問題文が長かったりしたため意外と時間がかかってしまいました。

 問題も考えて解く必要があるので、時間に関しては一番キツかったと思います。

 問題集を解いてみて簡単そうに感じた方は、時間を計って直近の問題を解いてみると良いと思います。実際の試験の時間配分を考えるうえで参考になるはずです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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