英検換算努力度 | レベル | 難易度 | 標準学習時間 | 実際勉強時間 | おすすめ度 |
英検準2級相当 | レベル 4.0 | 普通 | 50時間 | 35時間 | ☆☆☆ |
知的財産管理技能検定が難しい理由
まず最初に、3級 知的財産管理技能検定の難しいと思うポイントをいくつか述べたいと思います。
一つ目は、なんといっても合格基準点が高い事です。
学科試験と実技試験の両方とも満点の70%と言う高い得点率を求められます。
同じ技能検定である3級FPは合格基準が満点の60%ですので、満点の70%と言う合格基準はとても高い事が分かると思います。
出題の仕方が他の法律系資格と異なる
もう一つは、法律がランダムで出題されると言う事です。これがとても厄介なのです。
どんな感じで出題されるかと言うと、例えば、
問1「著作権法」、問2「特許法」、問3「意匠法」、問4「特許法」、問5「種苗法」、問6「不正競争防止法」、問7「特許法」、問8「著作権法」、問9「著作権法」、問10「特許法」
と言った感じで、出題される法律の順番がバラバラです。
ほかの法律系の資格だと、行政書士試験でも法学検定でも、同じ法律はまとまって出題されます。
このランダムな出題方式は私にとってはちょっと嫌でした。
頭の切り替えが大変なのです。
著作権法なら著作権法が何問か続いてくれれば同じ考え方で考えていけばよいので、解答リズムみたいなものが一定で、問題を解いていく事ができるのですが、出題がランダムだと、いったん頭の中をリセットして、次の問題を考えないといけないので大変です。
試験が開始して第1問目を解答して、第2問目にこのランダム出題の事を初めて知ったときは、とても面食らってしまいました。
「っええ」みたいな感じで、同じ法律が続くんじゃないんだと思いました。
まぁ~、このランダム出題形式のせいで誤答してしまう様な事はなかったのですが、意外と頭の回転スピードを遅くしてしまう様な感じがしました。多少、解答スピードも落ちると思います。
出題形式が他の法律系資格とはちょっとだけ違うと言う事を頭に入れて置けば、全く問題ないと思います。
頭の切り替えがポイントです。
知的財産管理技能検定のサイトから過去問を入手して、チラッと見ておいた方が良いと思います。
ちなみに私は、本番形式の過去問を解いていなかったため、面食らってしまいました。
知的財産管理技能検定と弁理士試験は勉強の相性が抜群です!!
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試験対策は何をした?
はっきり言って知的財産管理技能検定は、「学科試験」と「実技試験」に名前ほどの違いはないと思います。
学科試験は全て三肢択一式です。実技試験は○×問題と三肢択一式、それと語群選択問題です。
ですので、「学科試験」と「実技試験」を区別して、難しく考える必要はないです。どちらの試験の難易度も変わらないと思います。
しかし、ただ一つだけ、実技試験には「期間の計算」をする問題が出題されるのでこの問題には慣れが必要だと思います。
この「期間の計算」は、まぁ~、ちょっとクセモノだと頭に入れて置いてください。
例えば、どんな感じかと言うと、「10月8日から応答期間が40日」とある場合には、まず大前提として10月が何日まであるのかを知っていないと回答する事ができません。
知的財産管理技能検定の実技試験を受験する場合には、1月から12月の各月が何日まであるのかをしっかりと覚えてから試験に臨むと良いと思います。
簿記の試験でもこの手の暗記は必要ですので、これを覚えたら次は簿記に挑戦してみてはどうでしょうか。
まぁ~、すぐに覚えられるので特に問題はないと思いますが、うるう年は恐らく考えなくて良いと思います。
わからなくても問題を解こう
次にですが、私がした試験対策法は、テキストを読み進めつつ該当箇所の問題を解くと言うやり方で勉強しました。
問題を解くときは、「学科試験」を解き終わったらすぐに、「実技試験」の該当箇所を解きました。
普段なら、一度テキストを通読してから、二度目にテキストを通読するときになって初めて問題に取り組むと言うやり方なのですが、勉強時間が取れなかったため一回目から問題集に取り組みました。
勉強時間が取れない方は、テキストと問題集の同時進行がおすすめの勉強方法です。
何冊も、対策書を買うのではなく、同じものを使って勉強すると読み慣れてくるので、早く読み進める事ができるようになります。
テキストは、一度読めば3級なら十分である箇所もあると思うのでそういう場合には、読み飛ばして勉強すると言うやり方も、勉強時間を考えると重要だと思います。
基本的には、3級の場合には一度テキストと問題集を同時進行でやり終えたら、その後は、問題集をメインで勉強して行くやり方がおすすめです。
問題を解いてみても全く分からないから、テキストを分かるまで読むと言うやり方では、問題がいつまでたっても解ける様にならないので、注意してください。
学科試験と実技試験の相違点
上述の様に難易度や問題形式は「学科試験」と「実技試験」で対策を分けてしなければならない程には、違いはないと思いますが、「学科試験」は理屈重視し、「実技試験」は専門用語の理解度を見る事に重きを置いているような気がします。
なので「実技試験」で問われそうな専門用語はしっかりとチェックしておいた方が良いと思います。
私は、テキストや問題集に出てくる専門用語には「緑マーカー」をして覚えました。
とは言っても、実際の実技試験では、語群に候補が出ているので、語群を見て専門用語の定義が思い出せる程度で良いので、勉強時間がなくても慌てる必要なないと思います。
知的財産管理技能検定で問われる専門用語は他の資格でも、覚えているととても有利です。
例えば、特許法の「専用実施権」や「通常実施権」は、ビジネス実務法務検定1級の論述試験でも超頻出ですので、ビジ法をこれから目指す方は絶対に専門用語は忘れないで覚えておくべきだと思います。
もう一点、先ほども触れましたが、「期間」と「日にち」を問う問題が知的財産管理技能検定の「実技試験」のキーポイントになっていると思うので、私がやった試験対策を紹介したいと思います。
まず、私はテキストに出てきた「期間」をチェックしました。
「期間」にはテキストと問題集に「オレンジマーカー」で線を引き、該当箇所を問題形式にして単語カードに書いて覚えていきました。
私がチェックしたものは合計で24程度でした。特許法が一番多くて7つあり法律ごとに区別して覚えようとしました。
しかし、これが意外と頭の中でこんがらがってしまいます。
なので、何度も単語カードを使って各法律を比べたりして何とか試験に対応できるくらいに覚えました。
でも、「実技試験」対策ではこれでよかったのですが、実際の試験を受けてみたところ、「学科試験」のランダム出題が、この「期間」や「日にち」を問う、頭がこんがらがってしまう事態を、さらに悪化させるような感じにするのでした。
したがって、「期間」や「日にち」については、頭の中でうまく整理しておく必要があると思います。
このことは、2級 知的財産管理技能検定でも同様ですので、2級も視野に入れている方は、確実に覚えておくと、とても有利になると思います。
本当にランダム出題形式は厄介なので十分注意して試験対策をした方が良いと思います。
最後に
試験日までに一度は、必ず時間を計って、過去問を解いておくと良いと思います。
かく言う私は、勉強時間がなくて、3級の受験時のみならず2級の時にも一度も時間を計って、過去問を解きませんでした。
なので、知ってはいたものの2級の時にも、ランダム出題形式に面食らってしまいました。
解答速度を速くして時間を稼ぐためにも、過去問は絶対に時間を計って解いておくべきです。
まとめ
合格基準が正答率の70%と言うのは、難しいです。見くびっていると落ちます。
期間の計算問題が難しいので問題を多く解いて、どんな問題にも対応できる力を付けて試験に臨んだ方が良いです。
1月から12月までの各月が何日まであるのかをしっかりと覚えておかないと、期間の計算問題に対応できない場合もあります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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